【イベントレポート】大麻論争とダイバーシティー:薬物使用は犯罪か?

今年6月20日(日)、龍谷大学ATA-net研究センターと一般社団法人刑事司法未来が共同主催する、課題共有型‘えんたく’「大麻論争とダイバーシティー(多様性):薬物使用は、犯罪か? 〜使用罪は、何を奪おうとしているのか?〜」が、アジア犯罪学会第12回年次大会(ACS2020)のサイドイベントとして開催され、弊社アジア地域ディレクターの吉田智賀子がパネルとして参加しました。

イベントでは、土山希美枝法政大学法学部教授が司会を務め、加藤武士氏(木津川ダルク代表)が薬物依存回復者としての経験やリハビリ現場での体験等に基づき、日本の薬物政策等の問題提起を行い、その後、パネリスト達による各専門分野の視点から議論が行われました。

弊社吉田は、麻薬対策を含むテロ対策に携わっていたという経験から、大麻を巡る各国の政策および国連薬物政策の変遷などについて発言しました。

英国での大麻取扱いついて触れ、1928年から2004年の間、および2009年以降はクラスB薬物として分類された大麻が、2004年から2009年の間は精神安定剤や鎮痛剤と同じクラスCに分類されたことを紹介し、政治的な駆け引きが麻薬政策に影響している点を指摘しました。

国連薬物政策に関しては、刑罰化や社会的隔離から、健康と福祉、そして人権といった観点に転換していることを述べました。また、モロッコ、パキスタン、レバノンといった大麻が元々自生している国々の政府が、医療及び産業目的の大麻栽培を合法化している事例を挙げ、「開発途上国では大麻栽培が開発事業として立ち上がっている。これは、外貨獲得や代替農業といった観点からも有益であるとみなされている」と述べました。

今回の課題共有型‘えんたく’では、国内外の大麻情勢をフォローしてきた専門家の視点から、医療、経済、政治の動向を概観し、日本のあるべき大麻政策をめぐる意見が提示されただけでなく、参観者も課題を巡り意見を交換しました。

イベント詳細は龍谷大学のニュース記事をご覧ください。https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-8990.html

今年6月20日(日)、龍谷大学ATA-net研究センターと一般社団法人刑事司法未来が共同主催する、課題共有型‘えんたく’「大麻論争とダイバーシティー(多様性):薬物使用は、犯罪か? 〜使用罪は、何を奪おうとしているのか?〜」が、アジア犯罪学会第12回年次大会(ACS2020)のサイドイベントとして開催され、弊社アジア地域ディレクターの吉田智賀子がパネルとして参加しました。

イベントでは、土山希美枝法政大学法学部教授が司会を務め、加藤武士氏(木津川ダルク代表)が薬物依存回復者としての経験やリハビリ現場での体験等に基づき、日本の薬物政策等の問題提起を行い、その後、パネリスト達による各専門分野の視点から議論が行われました。

弊社吉田は、麻薬対策を含むテロ対策に携わっていたという経験から、大麻を巡る各国の政策および国連薬物政策の変遷などについて発言しました。

英国での大麻取扱いついて触れ、1928年から2004年の間、および2009年以降はクラスB薬物として分類された大麻が、2004年から2009年の間は精神安定剤や鎮痛剤と同じクラスCに分類されたことを紹介し、政治的な駆け引きが麻薬政策に影響している点を指摘しました。

国連薬物政策に関しては、刑罰化や社会的隔離から、健康と福祉、そして人権といった観点に転換していることを述べました。また、モロッコ、パキスタン、レバノンといった大麻が元々自生している国々の政府が、医療及び産業目的の大麻栽培を合法化している事例を挙げ、「開発途上国では大麻栽培が開発事業として立ち上がっている。これは、外貨獲得や代替農業といった観点からも有益であるとみなされている」と述べました。

今回の課題共有型‘えんたく’では、国内外の大麻情勢をフォローしてきた専門家の視点から、医療、経済、政治の動向を概観し、日本のあるべき大麻政策をめぐる意見が提示されただけでなく、参観者も課題を巡り意見を交換しました。

イベント詳細は龍谷大学のニュース記事をご覧ください。https://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-8990.html

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